ストレス因関連症郡
適応反応症、急性ストレス症、心的外傷後ストレス症(PTSD)


適応反応症(適応障害)
明らかなストレス因を契機に情動面や行動面の症状が出現するものですが、うつ病や不安症といった精神疾患の基準は満たしません。ストレス因が終息すると、6ヵ月以内には症状は軽快します。ストレス因については仕事、学業、健康、人間関係、その他のライフイベントなどさまざまです。
適応反応症(適応障害)の症状
情動面の症状
気分の落ち込み、集中力の低下、意欲の低下、絶望感
不安、過敏、孤独感、いらいら
行動面の症状
欠勤、不登校、引きこもり、飲酒量の増加など
適応反応症(適応障害)の治療法
適応反応症の治療はストレス因低減のための環境調整や、ストレスに対してのコーピングスキルを高めることが大切になります。薬物療法に関してはあくまで補助的な使用にとどまります。
- ストレス因の除去、環境調整
- 認知行動療法などの精神療法
- 抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などの使用
心的外傷後ストレス症(PTSD)
重大なトラウマ(心的外傷的出来事)を経験してから1ヶ月以上の期間が経過しても、その体験についてのフラッシュバックが繰り返され、関連するものを避けてしまったり、ネガティブな気分や認知が持続します。なお、トラウマ体験から1ヶ月以内で症状が軽快するものは急性ストレス症と呼ばれます。
心的外傷後ストレス症(PTSD)の症状
侵入症状
(フラッシュバック)
トラウマとなった出来事が意識していなくとも何度も思い出されてしまったり、再体験をしているように感じたり、悪夢を見たりします。
関連事項の回避
トラウマ体験を思い出させるようなこと、場面を常に回避します。
否定的な認知・気分
自分自身に否定的な考えを抱いたり、不快な気分が持続します。また、喜びや楽しさを感じることができず、物事への興味が失われてしまいます。
過覚醒や
反応性の変化
イライラしてしまったり、大きな音などに過剰に反応する、物事に集中できない、睡眠が上手くとれないなどの症状が見られます。
心的外傷後ストレス症(PTSD)の治療法
マインドフルネスや瞑想、運動療法などでストレスを軽減することも有用で、個々の症状やニーズに応じて多様なアプローチが必要となります。
- 心理教育、持続エクスポージャー療法、認知処理療法、眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)などの認知行動療法
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬物療法
