気分症郡
うつ病、双極症(躁うつ病)、持続性抑うつ症など


うつ病
憂うつ気分や興味・喜びの喪失を主体とした抑うつ状態により、日常生活・社会生活に大きな支障をきたす代表的な精神疾患です。生涯有病率は約6~7%であり、40~50代など働き盛りの中年層に多いと言われていましたが、近年は高齢者や20代での発症も増えています。発症の原因として遺伝性、脳の機能的要因、ライフイベントによるストレス、他の精神疾患との合併など様々な要素が指摘されています。また、几帳面で真面目、責任感が強いなどの性格傾向が発症に関与しているという考え方もあります。
うつ病の症状
人それぞれの症状が見られますが、下記のような抑うつ症状が2週間以上持続します。
こころの影響
- 気分が落ち込む、悲しい気持ちになる
- 何をしても楽しめない、何にも興味が沸かない
- 自分には価値が無い、周囲の人に申し訳ないと思ってしまう
- つらくて死んでしまいたいと考える
からだの影響
- 食欲が落ちる、体重が落ちた
- 寝つきが悪い、途中で目が覚めて眠れない、早朝に目覚める
- ぼーっとする、そわそわして落ち着かない
- 疲れやすい、何事も億劫になってやる気が出ない
- 集中できず、決断することが難しい
うつ病の治療法
うつ病の治療の基本は休息と薬物療法ですが、患者さんの症状や重症度によって
治療内容は変わります。皆様の症状、状態に合わせて最適な治療をご提案します。
- 適切な休息
- 抗うつ薬などの薬物療法
- 心理教育・認知行動療法などの精神療法
- 難治例では反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法や
電気けいれん療法(ECT)
双極症(躁うつ病)
うつ病と同様の抑うつ症状が見られるうつ病相と、気分が高まり活動的になる躁病相を周期的に繰り返す、いわゆる気分の波が見られる精神疾患です。
躁エピソードが目立つⅠ型と、軽躁エピソードと抑うつエピソードが目立つⅡ型に分けられます。遺伝的な影響が強いと考えられていますが、環境やストレスも発症に影響します。報告によって差はありますが、生涯有病率は1%程度で、発症年齢は10代後半から20代前半が多いと言われています。
双極症(躁うつ病)の症状
うつ病と同様の抑うつ症状に加え、躁病相では下記のような症状が数日から数週にわたって見られます。

- 気分が高まる、ハイテンションになる
- 眠気や疲れを感じない、寝ることがもったいないと感じる
- いつもより口数が増える
- 考えがどんどん浮かぶ
- 怒りっぽくなる
- 根拠がないが自信に溢れる
- 些細なことに気が散ってしまう
- 仕事などの活動性が増える
- 浪費や賭け事など困った結果につながりうる活動に熱中する
双極症(躁うつ病)の治療法
躁状態は調子が良いと感じるため、患者さんは比較的うつ状態での受診が多くなりますが、早期に治療介入をしないと社会的機能に障害をきたします。適切な治療を受けることで、気分の波と生活の質を改善させることができます。

- 気分安定薬、抗精神病薬などの薬物療法
- 心理教育・認知行動療法などの精神療法
