もの忘れ


もの忘れは加齢に伴う変化として誰にでも起こるものです。しかし、単なるもの忘れでも、認知症の一つの症状としてあらわれるものもあれば他の精神疾患によって生じる可能性もあります。
認知症

認知症とは、後天的な脳の器質的障害により、いったん発達した脳の機能が低下した状態です。アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などに分けられます。アルツハイマー型認知症が認知症の中で最も多いです。初期段階では、最近の出来事や新しい情報を忘れることが多く、物事の段取りや、日付や時間、場所などがわからなくなります。ご本人はもの忘れの自覚がないことも多いです。
うつ病

思考力や集中力の低下により、もの忘れを主訴に来院される方もいます。認知症とは違い、もの忘れの自覚があることが多いですが、高齢者では認知症とうつ病の鑑別が難しい例もあります。
注意欠如多動症(ADHD)

注意力の持続が難しいため、重要なタスクや約束を忘れてしまったり、短期的な記憶の問題が見られることもあります。幼少期からのエピソードを聴取することが重要です。
精神的ストレスや不安症

高度なストレスによる影響、不安が長期間続くと、集中力や注意力を持続させることが難しく、記憶や認知機能に影響を与えることがあります。ストレスが軽減されると改善することが多いです。
もの忘れはさまざまな精神疾患やストレスに関連して発生する症状です。もの忘れが気になる場合は、専門家による評価を受け、早期の介入や適切な治療が、症状の改善や生活の質の向上につながります。
